万人坑を知る旅E 〜海南島の万人坑〜 のご案内
2014-08-18


お申込みありがとうございました。ツアーは予定通り催行いたします。

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          *八所港〓工〓念碑(海南省東方市) 撮影:李秉剛

 2009年から5年連続して中国東北部と華北に残る万人坑を参観し慰霊と学びを重ねてきました。
今年は、中国最南部に位置する海南島に残る万人坑跡を主に「朝鮮村」、旧日本軍による住民虐殺跡地等を参観
する予定です。

 万人坑とは、鉱山や大規模な工事現場で、中国人労働者に苛酷な労働を強要した結果、 栄養失調やケガ、病気などで使いものにならなくなると、時には生きながらも捨てた 「ヒト捨て場」。そうした死亡者が大規模に埋葬された場所。平頂山事件のような 大量虐殺による万人坑や軍事要塞周辺や労工狩りの収容所周辺で発見された万人坑もあるそうです。

 これまで、日本が中国を侵略したかつての戦争中、中国国内で中国人を強制連行され、 劣悪な環境で労働を強いられた結果、亡くなられた甚大な数の犠牲者の遺骨が横たわ る万人坑の現場を参観しました。そして、その裏側に中国国内での「強制連行」「強 制労働」の実態がはりついていたという事実を知りました。日本への中国人強制連行 は「花岡事件」をはじめ、ある程度知られていますが、この中国国内での甚大な被害 や地獄以下の煉獄へ送られた中国人の実態はほとんど知られていません。その被害は 大きすぎて現在も正確な被害者数は不明だそうです。

 現在では中国のハワイと呼ばれる美しい海に囲まれた海南島も
日本侵略戦争時には中国内地同様、島の南西部にあった埋蔵量の多い良質な鉱山や港の工事での強制労働の末、万人坑が形成された事実があります。
 南方の島という立地から、鉱山では中国華南方面、香港、マカオ、台湾、インドネシア、インドなどから連行された人々や海南島各地から強制的に徴用された農民が働かされ、港の工事では東南アジアで捕らえた英国やカナダの捕虜を建設に従事させるなど中国人以外にも様々なルートで海南島へ連行された人々がいたようです。侵略戦争末期には朝鮮から「南方派遣報国隊」の名で海南島へ強制連行、労働させられ、多くの人命が奪われました。その現場であった「朝鮮村」や旧日本軍による住民虐殺の跡なども参観予定です。
 また、海南島も戦時性暴力の被害を免れず被害証言が報告されています。過去に聞き取り調査や取材に応え、証言された方で現在も当時の様子や今の想いを語って下さる方がおられましたら、今回の旅で是非、証言をお聴きしたいと願っています。

 中国各地に今も遺る侵略の事実をより深く学習し、伝え、今と未来に活かしていきたいと願っています。是非、ご参加下さい。

 【 主 な 参 観 予 定 地 】

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